第6回「年の差婚は願えばかなうもの?」
こんにちは。ご近所さんの結婚相談に乗っている、
永縁(ながふち)ヨシエです。
和裁の先生のキヨコさん、40代後半の息子さんの婚活のことで、ちょっとお困りのようです。
キヨコ うちの息子ったら、お相手は30代の女性がいい、ってこだわりがあって、この前も同年代の方からのお誘いをお断りしたのよ。勿体無いお話かなとも思ったんだけど、私としても、息子が若い女性と結婚してくれれば、それに越したことはないし…
ヨシエ そうだったんですね。息子さんや先生のお気持ちもわからないではないですけど、実は、夫が10歳以上年上の「年の差婚」は、全体の10分の1くらいしかないんですよ。(図1)。
キヨコ まあ!テレビで若い女性と結婚する芸能人をよく見るから、そんなに珍しいお話じゃないって思ってたわ。
ヨシエ テレビで見ていると、ついそう思いがちですけど、結婚の半数以上は同年代のカップルなんです。そもそも、年齢が上がると結婚自体も少なくなってくるのに、まして10分の1のご縁にめぐりあうのは、至難の業なんですよ。
キヨコ そうなの…知らなかったわ。
ヨシエ さらに厳しいお話をすると、10歳以上の年の差婚をした男性は半数以上が再婚で(図2)、初婚男性にはとても分が悪いんですよ。
キヨコ それは、息子にとってますます厳しいお話ね…この前お断りした女性のことが悔やまれるわ。
ヨシエ 息子さんが本当に結婚を望まれているなら、同年代の方にも目を向けたほうがいいって、ぜひ教えてあげてください。
キヨコ 数字を見せたらわかってくれるかしら。お裁縫を教えるより、はるかに手ごわそうね。
参考文献:天野馨南子著「データで読み解く『生涯独身』社会」(宝島社新書)。登場する人物やエピソードはすべて架空のものです。
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